令和4年 年頭所感
2022・01・05
令和4年の年頭にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
昨年7月26日から8月6日まで国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)がオンラインで開催され、異常気象が人間活動による温暖化に起因していることに「疑う余地がない」とする見解が示されました。
また10月31日から英国グラスゴーで始まったCOP26では、産業革命前からの気温上昇幅を2℃よりも1.5℃を目指すことが確認されました。すでに1℃以上気温が上昇してしまった現状からこの目標を達成するには、今後思い切った対応が求められます。
私たち冷凍空調設備業界も、2050CNそして2030年に向けた代替フロン分野での取組みをスタートしております。私たちの一番身近なフロン類の回収・破壊・再生においては、2020年4月に改正フロン排出抑制法が施行されました。ユーザーによる機器の廃棄時のフロン類の回収が確実に行われる仕組みが作られましたが、まだまだ周知徹底がなされておりません。
11月には、東京都で工事の発注者が法令で定められた手続きを行わず、さらに請負った解体工事業者がエアコンから必要な回収作業をせずにフロンを放出させ、発注者及び解体工事業者が検挙されました。温室効果ガスであるフロン類の排出抑制は、気候変動対策として非常に重要です。
当工業会も、会員企業の皆様と関連団体の方々と協力しながら法を遵守し、「フロン類の正しい運用と適正な処理をする」という活動に力を注いでいきたいと思います。また、技術者の育成にも力を入れていく所存ですので、本年もよろしくお願いいたします。
令和4年 年頭所感
(一社)福島県冷凍空調設備工業会
代表理事 古川敏博
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