ニュースリリース

令和5年 年頭所感

2023・01・06

 令和5年の年頭にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

冷凍空調設備は、私たちの暮らしに利便性と快適性を提供してくれる必要不可欠なものです。 しかし、そこで使用されているフロン類は気候変動、特に地球温暖化への影響が指摘され、環境問題への対応が問われている昨今です。

 私たち冷凍空調設備業界も、2050CNそして2030年に向けた代替フロン分野での取組みをスタートしております。 私たちの一番身近なフロン類の回収・破壊・再生においては、2020年4月に改正フロン排出抑制法が施行されました。 ユーザーによる機器の廃棄時のフロン類の回収が確実に行われる仕組みが作られましたが、まだまだ周知徹底がなされておりません。 昨年11月には東京都町田市で改正フロン排出抑制法違反による初めての逮捕者が出ました。 金属買取業者が、フロン類が充填されていないことを確認せずに業務用エアコンの引取りを行い、重機でこれらを破壊しフロン類を大気中に放出した疑いです。 温室効果ガスであるフロン類の排出抑制は、気候変動対策として非常に重要です。 当工業会も、会員企業の皆様と関連団体の方々と協力しながら法を遵守し、「フロン類の正しい運用と適正な処理をする」という活動に力を注いでいきたいと思います。

また、高圧ガス保安法に基づく安全性の確保と周知・啓発を始め、2021年4月から施行された大気汚染防止法改正による石綿飛散防止対策、今年10月から開始されるインボイス制度への対応などにも力を入れていく所存ですので、本年もよろしくお願いいたします。

令和5年 年頭所感
(一社)福島県冷凍空調設備工業会
代表理事 古川敏博

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